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エフェクト・ボード製作その245

佐藤様オーダー品

こちらのご依頼者様は、以前にもボード製作のご依頼を頂いた事のあるリピーター様となります。
前回組ませて頂いたボードは横幅1030mm x 奥行き500mmという巨大サイズのボードでした。
バリエーションに富んだ歪み系がズラリと並び、空間系もEventideやStrymonなど多機能なモデルを搭載した大規模なシステムだったのですが、、、「重量的に運搬が困難な為、小型・軽量化したい」という事で今回ご相談を頂きました。
同時に「これまでのサウンドと使い易さを維持したい」というご要望もあり、ご依頼者様と相談しながら搭載するエフェクターを厳選し、コンパクト化を実現しました♪



前回のボードに搭載していた歪み系ペダルの大半を移植する一方、主に空間系エフェクター用としてLINE6 HX Stompを新規導入しています。
HX StompとEventide H9 Max、FreeTheTone PA-1QはLoopに入れずMIDI制御しております。

ご使用されているアンプFRIEDMAN BE-100の歪みを活かす為、Send/Returnとの接続が可能な4ケーブルメソッドのシステムとなっています。
今回パッチケーブルには軽量化の意図もありCAJ KLOTZケーブルを採用、プラグはSwitchcraft製を使用しています。
ボードもなるべくコンパクト・軽量にする為、PULSE ECタイプのオーダーサイズ品をご用意させて頂きました。
このボード、最終的に測ったところ総重量は21kgでした。
当初ご要望頂いておりました20kgは流石に無理でしたが、なかなか健闘した方だと思います★



Junction Boxは右奥のチューナーの下に設置しております。
こちらのJunction BoxにはSHURE GLXD6ワイヤレスが接続してあり、INPUT端子にプラグを挿し込む事で内部スイッチングにてワイヤレスからの音声がカットされ、シールドケーブルからの音声入力が優先される仕組みになっています。
Junction Boxには4つの音声入出力の他、F/SW(TRS)出力も搭載しております。
こちらはARC-53MのC1/2端子に接続されており、ARC-53Mのプリセット毎にアンプのチャンネル切替を連動させる事が出来ます♪



今回、LINE6 HX Stompを初導入される上で「アンプと接続した際の音質劣化が気になる」というご指摘を受けておりました。
HX Stompの内部Level設定を見直す等してレベルマッチングを取ってみても、どうしても「デジタル臭さ」が若干感じられてしまいます。
そんな中、ご依頼者様からご提案をいただき、真空管を内蔵したBuffer/Boosterペダル「Lee Custom Amplifier 12AU7/BB」を導入する事となりました。
導入するにあたり、実際にBE-100・HX Stompと組み合わせ、どこに接続すれば最も効果的であるか試した結果、今回は「HX Stomp前段」に接続する事で落ち着きました。
これによりデジタルマルチ特有の冷たい質感が和らぎ、良い結果を得る事ができました♪



ノイズはギタリストにとって頭を悩まされる問題の一つですが、こちらのボードにはiSP Decimator2を2台設置して万全に対処しております。
まず1台は、ギターからの入力段(ギターに乗ってくる外来ノイズを消す為)に、もう1台はアンプのSendから戻ってきたポストエフェクト入力段(Preエフェクト及びアンプのプリアンプ部分から発生するノイズを消す為)に接続しております。
またこの2台はリンク接続してあり、ギター入力に近い方のDecimator2の感知信号を後段のDecimator2に送る事で、連動してノイズゲートが効くようにしてあります。
こうする事でノイズゲートによる予期せぬ音切れを防ぎ、より自然なノイズ除去が可能となります。



電源にはFreeTheTone PT-2をAC Tapとして使用し、パワーサプライ用のアダプター2個とHX Stomp用のアダプターを接続しています。
HX Stompを除く各エフェクターへの電源供給は2台のVitalAudio VA-08mk2を使用しました。
今回、このVA-08mk2を嵩上げ台の下に設置する事でボードサイズのコンパクト化を図っています。

完成後にBE-100と繋いでサウンドチェックをしたところ、懸念されていたHX Stompの音質劣化も殆ど感じられず、完成度の高いボードに仕上げる事ができたと思います♪

ここからは、佐藤様のコメントです。

●ご依頼いただいた経緯・コンセプト

昨年作成して頂いたボードが、内容は最高だったのですが、大きさと重さでどうしても運搬が厳しくなってしまいました。
そのため今回は、HX STOMPを主体とし、前回のボードとやれることはほとんど変わらずに一回りコンパクトにしたボードを作成して頂くことがコンセプトでした。

●完成後の感想

こちらの要望通りに、思い描いた通りのボードを綺麗に作成して頂けました。
バッファを噛ます位置なども丁寧に検証して頂き大変感謝しております。
お電話やメールでも親切に進捗状況やアドバイスなど頂き、非常に助かりました。
また、ボードを作成する機会がありましたら間違いなくドクターミュージックさんにご依頼することになると思います。
この度はありがとうございました。

この度は当店をご利用いただきましてありがとうございました。
今後共変わらぬご愛顧賜ります様お願い申し上げます。

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