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エフェクト・ボード製作その246

うさの様オーダー品

今回のボード製作は、当店では初採用となる"Voodoo Lab/Dingbat"ペダルボードへの組み込みとなります。
ご依頼者様はベーシストという事で、SANSAMP Bass Driver DIやMicrotubes B7K Ultraなどの定番モデルを始め、厳選されたラインナップが並びます。
またコアなモデルも多く、これらエフェクターの顔ぶれを見るだけでご依頼者様の音への拘りがひしひしと伝わって来ます★
その中でも目を惹く黒色のボックスは、人気ベーシストのシグネイチャーモデル”nature sound 40000pre”。
Zahnrad 4000preを基にブラッシュアップしたPreamp/Boosterで、ONにするだけで深みのあるベースサウンドが得られます♪



こちらのJunction Boxは、過去の製作例にも何度か登場している「ワイヤレスとワイヤードの切替が可能なJunction Box」となります。
ご依頼者様は以前より当店のエフェクトボード製作記事をご覧頂いており、今回の製作にあたり同仕様のJunction Boxの設置をご依頼いただきました。
ワイヤレスレシーバーとはパッチケーブルで常時接続されておりますが、INPUT端子にシールドケーブルのプラグを接続する事でワイヤレスの音声が遮断され、ワイヤード音声が優先される仕組みとなっています。こうする事で、ワンアクションでワイヤレスとワイヤードを使い分ける事ができます。



音声の流れは、Bass→40000pre→Cali 76(Comp)→K3 Miura DI & premp→fsp 2Loop Switcher→Ampへ となります。
K3 preampのSend/ReturnにSANSAMP Bass Driver DIを接続。
fsp 2Loop Switcherの2系統Loopには、Darkglass B7K Ultra、Vivie Rhinotesをそれぞれ接続しております。
冒頭の通り今回使用するボードには、パワーサプライで有名なVoodoo Labより発売されている「Dingbat」シリーズを採用。サイズは”Medium”をセレクトしました。
主な特徴として、すのこタイプのボードに比べて設置面積が広く取れる為、様々なサイズのエフェクターを自由に設置出来る点や背面にパワーサプライ等を設置し易いという利点があります。



背面はこの様になっております★
パワーサプライはstrymon Ojai R30+Ojai-XをLINKして設置しました。
Cali76(Comp)は18VDC駆動をご指定いただきましたので、Ojai R30の特徴でもある「9/12/18V切替機能」を活用して供給する事になりました。
なおOjaiの固定には、頑丈に取り付けが出来る両面テープを使用しております。
その他のエフェクター類はボードに付属されているマジックテープで固定しておりますが、この様にケーブルの一部をボードに結束しておく事で、簡単に剥がれない様になっています★



このstrymon Ojaiはサイズがコンパクトな事でも人気がありますが、AC→DCに変換する電源ユニットが別にあり、Ojai本体(青色の筐体)だけでは電源は供給出来ないのでご注意下さい。
その電源ユニットの設置方法はこの様にさせて頂きました♪
元々このDingbatペダルボードは、同社PedalPower2+などのパワーサプライを背面に設置出来る様に設計されておりまして、その際にACケーブル等を接続し易くする為に奥面に数か所の穴が開いております。
この穴を有効活用してACケーブルが挿し込める様にしてみました。



電源ユニットの下に木製のスペーサーを敷いて嵩上げして設置しております。
この様な設置をする事でハイエンド電源ケーブルなどで使用されている大きいプラグでも挿せる様になりました。

設計の時点ではDingbatについてのデータ(ボード背面の構造・写真など)が少なく少々不安でしたが、いざ実機を触ってみると、予想以上に自由度の高い設置ができる製品でした。
またメーカーのサイトでラインナップを確認しますと、パワーサプライ搭載モデルやスイッチャー搭載モデルも発売されている様です。
また、国内発売は未定の様ですがボードにネジ止め固定が出来る「専用Junction Box」も発売されており、今後これらのオプションも発売してくれる事を期待してしまいます♪

ここからは、うさの様のコメントです。

●ご依頼いただいた経緯・コンセプト

今までは自分で比較的小型のボードを組んでいたのですが、今回遂に収まりきらなくなってしまいました。
加えて、浮気症の私が機材沼から(一時的に)足を洗うための貞操帯としても、ソルダーレスは使わずに一度ガッチリ組んでいただこうと思い、いつも拝見していたドクターMusic様にお願いさせていただきました。
基本の音はK3とそのループに入ったサンズまでで作り、オプションでfspのループを使います。
いわゆる「何でもできる」ボードではないですが、クリーン・歪み・スラップ・ソロと、大抵のライブで必要十分なボードだと思います。
もし空間系やフィルターなど使いたいときは潔くマルチに頼ろうと思います!

●完成後の感想

まず何よりも、完成したボードを見てその美しさに見惚れてしまいました!
配線・電源周りのノイズとは無縁で、非常につよい音ができて満足しております。
素人ではとても真似できないクオリティで、まさにプロの仕事ですね。
自転車移動をするので、可搬性と置き場所の都合でボードサイズに制限があったのですが、複数のボードレイアウトをご提案していただき、その中から今回voodooのボードを選択させていただきました。
ボード自体の重さもそれほど無いので、非力な私でもギリギリ運べます笑 初めての依頼で最初のメールを差し上げるときは不安でしたが、とても丁寧にアドバイスいただけたので、安心してお任せすることができました。
もしボードを組み替える際はぜひまたお願いしたいです。
ドクターMusic様、本当にありがとうございました!

この度は当店をご利用いただきましてありがとうございました。
今後共変わらぬご愛顧賜ります様お願い申し上げます。

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