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エフェクト・ボード製作その250

WildBore Makoto様オーダー品

こちらのボードのご依頼者様は、当店にて過去何台ものボード製作をご依頼頂いておりますリピーターのお客様となります。
昨年9月頃にご相談を頂いてから何度も内容についてお打ち合わせさせて頂き、横幅1100mm×奥行500mmというBig Sizeボードを製作する事となりました★
Kemper Stageをメインにしたボードシステムなのですが、随所にご依頼者様の拘りがギッシリと詰まったプロアーティストもビックリする程大規模なボードになりました。
では、その内容について説明して参りましょう♪



Kemper Stage中心のシステムとなりますので、演奏中のスイッチングはKemperで主に呼び出しを行い、各エフェクターはMIDI信号を活用してボード内に設置されたスイッチャーにてOn/Offを制御しております。
右中央に設置されているのはMIDI対応のプログラム式スイッチャーBOSS ES-5となりますが、こちらには5系統のコンパクトエフェクターが接続されております。
またKemperの左右にはExpression Pedalを設置しており、これらはKemperのWahやVolumeのコントロール用として接続されております。



設置レイアウトも決まりつつある中で、急遽追加のご依頼を頂きましたのが、このPete Cornish LD-1 classA Line Driver。
ギターからの音声信号を最初に通してBuffer的な使い方で接続してあります。
正直、市場でもあまりお目にかかる機会が無い希少な機器という事で単体でもテストを行ってみましたところ、いやはや凄いですね★
このLine Driverを通すだけでギター音の明瞭感が増してコードで弾いても潰れる様な感じにならずクッキリとした音質になりました。
このLD-1の下にはFreeTheTone MB-5(MIDI Para Box)を設置しており、KemperからのMIDI信号をスイッチャーなどMIDI対応機器に分配しております。
また、今回はご依頼者様のご意向で、パッチケーブル類の殆どをProvidence製のP203ケーブルで製作させて頂きました。(こちらは全てハンダ付けタイプのプラグで製作しております。)



BOSS ES-5はKemperのLoopに接続されておりますので、Presetを作成する以外は殆ど踏む事はありません。
ご依頼者様は布袋氏のファンでもあり、手前のDM-3やEM600はFeedbackを強く掛けた飛び道具的なサウンドを作るとの事。
これらのエフェクターを直感的にOn/Offする事も想定しスイッチャーより手前に設置しているのも拘りポイントと言えます。



そしてボード後列にズラリと並んだコンパクトエフェクターをいったいどの様に制御しているのかが気になるところ。
実は、この様にボードに嵩上げ台を設置して、その下部にハーフラックタイプのスイッチャーRJM Mini Effect Gizmoを2台設置しております。
このMini Effect Gizmoは5系統のアナログLoop回路を搭載したペダル無しのスイッチャーです。
これら2台を直列で連結し(これで最大10系統のLoopとなります)MIDIで一括コントロールする事で、嵩上げ台の上に設置されたエフェクターを瞬時に呼び出す事が出来る様にしております。
そのスイッチャーを挟む様に両端にはVital Audio VA-08mk2とVA-12パワーサプライを設置し、各エフェクターの電源を供給しております。



AC電源をどの様にするべきか?についても色々考えたのですが、偶然にもご依頼者様が所有されておりましたFreeTheTone PT-1DをAC Tapとして活用してみました。
またKemperの後ろにはラックタイプのTuner"KORG Pitch Black Pro"を、特注のアングル台に載せて設置しております。
これは視認性も格段に上がりますし、見た目もカッコいいですね★



ご依頼者様はボーカルも兼任されるという事で、BOSSのボーカル用エフェクターVE-500も設置。
これに関しましてはギター音声をあえて通さずにしており(接続によってギター入力も簡単に出来ますし)VE-500のPreset呼び出しの為にMIDIケーブルのみ接続しております。
無事完成して、持ち上げようとしたら腰が悲鳴を挙げそうな重量に。
総重量は35kgはあるかと思います。
最終的に全ての動作に問題無い事を確認して、納品させて頂く事となりました★

ここからは、WildBore Makoto様のコメントです。

●ご依頼いただいた経緯・コンセプト

今回の拘りはマザーにKemper Stageを組み込んだシステム作りを目指したことです。
Kemperのプリアンプはプロファイリングしたアンプ群(Divided 13/JC/MesaBoogie/5150等)が 主役となります。
これによりアンプは複数台所有したことになる想定です。
KemperのNG部分である歪み系エフェクターは別にペダルを用意し、Loopにて歪みを組込、 モジュレーション、プリアンプ、ディレイ、リバーブはKemperに任せる方向と、 飛び道具である、
Delay、Reverb、ハーモナイザーは随時鳴るようにセッティングしました。
歪み系については、クランチ用、カッティング用、バッキング用、更に歪む用、 ソロ用と複数の歪みを搭載して、基本はペダルで行う、さらにFUZZ等の歪みについては、 Kemperの歪みを使う、それ以外はアンプの歪みを使うなど、歪みの強化をかなり取り組みました。
これで複数のバンド、楽曲においても、サウンドが対応出来るという事になりました。
もう1点、Kemperの良い部分である、MIDIのコントロール、空間系エフェクターの部分は Kemperが得意とする部分であり、アップデート後、多くのディレイも搭載されました。
これでほとんどの楽曲は出来ると考えております。
ちなみに、BOSS ディレイは高速フィードバック、ベリンガーのディレイは布袋プロペラ、 BOSSのリバーブはゲートリバーブ、ハーモナイザーはソロの1部のみという扱いです。 布袋寅泰氏のサウンドを深く追求しています。

●完成後の感想

非常に良く組み込まれ、電源周り、配線周りも綺麗に処理して頂きました。
そして何よりも1m超えのボード制作、お疲れ様でした。
信頼しているドクターミュージック様にお願いして良かったです。
前回組んだボードもそのまま生きていますので、大切に使わせてもらいます。

この度は当店をご利用いただきましてありがとうございました。
今後共変わらぬご愛顧賜ります様お願い申し上げます。

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