エフェクト・ボード製作その68
名古屋市在住 小次郎様オーダー品
今回ご依頼頂きましたお客様は、当店とも長いお付き合いをさせて頂いております方で、以前まではご自身で組まれたボードを使用していましたが、新規機材導入を期に組込みのご依頼を頂きました★
このボード以外にラック・エフェクターも使用されるという事で、MIDIでの同期も考慮しつつ限られたスペースを有効活用したボードが完成しました。
設置位置などは何度かディスカッションしながら決定して行き、操作性の良いボードを目指してみました♪
どうですか?なかなかいい顔付きですよね?!
足元のペダルを制御するスイッチャーには、当店プログでもお馴染みの「Musicom EFX MK3+」を選択しました。
4Loop+4Loopのsend/Return端子に加えて、4系統のスイッチ端子、MIDIはIn/Outを用意しているので、非常に拡張性の高いスイッチャーです。
しかも内部バッファーの音質が非常に自然ですし、外部MIDI機器に個別chでプログラムNo.指定が出来るマッピング機能も搭載している大変人気のあるスイッチャーです♪
しかもサイズは他メーカー品と比べても省スペース設計ですので、限られたスペースのボードにギッシリ組み込む際にも大変有効かと思います。
勿論、そんなスイッチャーであってもケーブルは嵩むので一部エフェクターは床上げをしてケーブルがストレス無く流れる様にしております。(その台の上にエフェクターを設置する事でスペースを有効活用・リアルタイムのコントロールが可能になっています)
その上でJunction BoxにてIn/Out/Send/Return/Switch/MIDIをこの様にボード右上に集約して設置。スタジオ/ライブでのセッティングが簡単になる様にしております。
このボードは2通りの使用方法があり、アンプのsend/returnも通してアンプのchを活かす方法と、このボードで全て音色を完成させる方法です。
後者の場合、アンプはクリーンにセッティングしつつ、このJunction Boxの”Output”と”Send”間にパッチケーブルでLinkして使用すれば、ボード内のプリエフェクト→ポストエフェクトという流れになります。
ちょっとしたスタジオセッションや、どうしても持ち込みアンプが使えない環境でも対応可能です★
電源周りですが、流石にDigitech Whammyは専用アダプターを使用しますしEventideなどは消費電流が大きいので専用アダプターが安全です。という事で、PedalPower2+のOutletからでAC電源をおすそ分けしてタップを設置しました。
ギリギリのスペースという事で、実は床上げ台の下にもアダプターが入ってます。
これは最初から折込済みでしたので問題無しです!!
上から見たボードがスッキリ見える様に、いろいろと考えて組んでいます♪
(やっぱり見た目って大切ですよね。)
ここからは小次郎様のコメントです。
●コンセプト
漠然した言葉になってしまいますが…
自分一人で容易に運べる可搬性を維持する事を前提にした、「個々のエフェクターが自分の演奏スタイルにおいて、より100パーセントに近いパフォーマンスを発揮するシステム」です。
制作依頼する際、 ほぼシリーズ接続で形成されたシステムだったのですが、「電源の安定化と、システムの信頼性の向上(長年使用していたシステムなのでケーブル類の総入れ替えも含む)」
「ライブやスタジオでの操作性の向上」
「エフェクターケースのサイズの都合によるやや役不足なエフェクターの入れ替え」
等を課題に、具体的なプランはなしにドクターミュージック様にご相談に伺いました。
●完成後のご感想
まずビジュアルが美しく、音も非常にノイズレスで雑味のないクリアな音になりました。
ある程度のビジョンはもった上で、「具体的にどんな形にするか?」相談していきながら制作して頂いたので操作性や使い心地も、それはもう自分には勿体無い程の完成度になりました。
システム制作をプロにお願いする事も勿論ですが、まず、ドクターミュージック様の様に信頼できるショップに相談する事も大事だなと感じた次第です。ありがとうございました。
こちらこそ、当店ご利用頂きありがとうございました。
また今後とも末永くご愛顧賜ります様お願いします★
という事で、次は貴方のボードが載るかもしれません?!
是非この機会にボード製作・組み込みなどのご用命・ご相談は当店まで御気軽にお申し付け下さい。