NAMMshow2015

樺部電子楽器(Dr.Music)はNAMMのメンバー修理会社として登録されています。毎年アメリカのカリフォルニア州にあるAnaheimという所で開催されている「NAMM
International Music Products Association」Winter NAMM Show に社長自らが参加し、各社との交流や技術協議などを行っています。このショーはとても大規模でグローバルなものです。一般的には海外へのビジネスチャンスを探しに来る貿易会社やメーカーなどの出展が多く、新製品や技術交流の場となっています。このNAMMショーには、有名ミュージシャンも多数来場していてそれぞれのブースでデモプレーを見ることが出来ます。
社長藤原”DrMusic”の現地レポートをご紹介します。
22日木曜日のお昼に到着してすぐに会場入りしました。今回は事前にミーティング予定を調整してから会場入りしましたので以前よりも効率的に回る事が出来ました。また今年はNAMMshow2015の専用アプリもかなりの充実で、時間調節やイベントスケジュールの確認、コミュニケーションもスムーズになったように感じました。初日は去年契約が成立したPeavey社のブースへ御挨拶に伺いました。
夜6時からHilton hotelの2階Ball Roomで開かれた"50th Anniversary Celebration"が開催されました。会場はテーブル席が用意されていて来賓が多数招かれていました。会場後方にはパブリックビューエリアも設けられていて入場制限はありましたが盛大に行われました。スペシャルゲストとしてLynyrd
Skynyrd,Blue Oyster Cultなどが出演しました。

今回は部門別に分けて紹介してみました。中2.5日間の超過密スケジュールではありましたが、意外にも沢山の親しい人たちにも再会出来たり、新たに地元ミュージシャンのお友達もできました。夜のライブステージも紹介します。
まずはアンプ部門を紹介します。
MATCHLESSのブースへPhil氏に御挨拶に伺いました。昨年好評だったAVALON30やEXCALIBERなどは展示されていませんでした。
CSminiという小型8wのコンボアンプが展示されていて今年の新作だそうです。EL84x1,5Y3GTx1,12AX7 x2の仕様12"CELESTIONスピーカー搭載。
もう一つEXCALIBERのダウンサイズモデルも展示してありました。アンプスペースの高さとキャビネット全体のサイズが少し小さくなっていましたが30w出力と12"CELESTION G12H30など仕様はそのままでした。音も少しタイトな感じでしたがレスポンスやクリスピーな音の艶はポイント配線特有のマッチレスサウンドでした。Dr.Musicに入荷するのは春過ぎ位になりそうです。
こちらはヒュース&ケトナーのブース。TriampIIIが展示されていました。6ch完全独立仕様でフットスイッチもBANK切替機能とBOOSTも付いて操作性も良くなっていました。 |
こちらはAERのブース。新製品はBASS LINE 3というベースアンプ。小型スピーカーx2搭載で軽くてジャズのベーシストにも重宝しそうなタイプです。左のアンプはキックバックタイプのパワードモニター。 |
EDENのWoldTourPro。デザインも変わってフロントにファンのグリルが付いたので意外とシンプル?リアパネルの光るスピコンが面白いですね。 |
Markbass BigBangとデジタルプリアンプ内蔵のBASS MALTIAMP。
Marshallのブースは相変わらずアンプの壁の前で記念写真を撮る人がいっぱいでした。 Silver Jubilee2555Xも並んでいました。 ![]() |
Orange も負けてないです。こちらもキャビネットの壁。 |
![]() これもカッコイイアンプをみつけました。Oxygen"酸素?"というメーカーのOzone"大曽根じゃなくてオゾン"スタックアンプ。 ハンドワイヤードでEL84x2 18wで5879というプリ管の音が特徴らしいです。 |
MAGNATONEの内線 |
Warwick WA600 |
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こちらはCARVINのGEQ付BXと1000w出力のB1000 |
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BlackStarもラインナップが沢山。 |
次はEFFECTペダル関係を集めました。
今回Hall-EのXviveというメーカーのブースで、以前H&KのデモプレーヤーをしていたThomasBlugを発見! 突撃取材のはすがうまく商品説明に変えられてしまいました。彼のイチオシはAMP1というプログラム式TUBEプリアンプです。
音についてはまあまあかな。プリセットも簡単で切替もスイッチが発光するのでステージでもオペレーションが解りやすいので操作性はとても良さそうでした。
KeeLeyも沢山のオリジナルペダルを展示していました。
Z-VEXは皆さんおなじみのペイントがショーケースいっぱいに並んでいて面白かったです。
出ていました。もちろんメインはその新製品ES-8ですが、注目は何と言ってもこのボードの配線。
実はこれを手掛けたのは当社ドクターミュージックの店長です。「そんな事はどこにも書いてないので誰も気づくわけないか。」当社のエフェクトボード製作をご覧頂ければわかると思います。ね?
次はギターの写真を沢山載せましたのでじっくりご覧ください。とにかく芸術品ばかりですごかったです。
彼女を知っている方はおそらくヨーロッパ系のジャズを知っている方かと思います。
6弦のベースプレーヤーとてとても有名なオースリア出身のAirian Capです。
Marleaux Bass Guitars社(ドイツ)とのエンドース契約があり今回のNAMMshowも隣のMadProfessorのブースでデモ演奏をしていました。とにかく凄腕!!まるで鍵盤を弾いているかのような両手タッピング奏法は圧巻でした。
これがMarleauxベース。木目の美しい繊細なアクティブ回路搭載の芸術品のような仕上がり。 音も上品でトゲのない柔らかい音質が特徴です。1本が約$6400〜・・・でもいい音してました。 |
次はスピーカーのお話です。
まずは当社が輸入契約しているEMINENCE社とのミーティング。
出迎えてくれたのはなんとBig TonyとTomo Fujita氏。約1時間程度のマネージャーGaryとの別室での会議が終わり試奏ブースに招かれました。
Big Tonyにお願いして当社が主力で売れているスピーカーと今回発売されるTF-1250(Tomo Fujita model)とEJ-1240(Eric
Jhonson model)も比較させて頂きました。
そこへTomo Fujita氏が自分のギターを持ってきて、開発の経緯や特徴などをインストラクションしてくれました。確かにTF-1250は他のモデルと音質も音の直進性や音像定位が格段良いことがわかりました。また、EJ-1240は以前のEJ-1250よりもさらに滑らかで柔らかい音質になっていて彼の音の好みがとても解りやすいユニットだと感じました。
注目はCreamの12"Alnicoユニット。耐入力はなんと90w。Goldの50wを更にハイパワーにしたモデル。
音の芯が太くて音圧感もすごく感じました。他にはG12-V-Type(70w)とA-Type(50w)も出ています。
こちらはVintage30系の少し明るいモデル。Vintage30がダークに感じる人にはお勧めです。
そして、もっとアメリカンにドライな音艶を求める人にはA-Typeがお勧め。Fender系のアンプにはすごく相性が良さそうです。もう一つCELESTIONが変えてきたことがあります。それは12"ユニットのボス(ネジ穴)を4点止めから8点止めに変えたことです。今までFender系のコンボにBlueのAlnicoやVintage30をマウントする際はユニットフレームの穴が少ない為加工していました。
多社多様のアンプに適応する為に変えたそうです。
BASS用ユニットはBLシリーズが新たに加わりバリエーションも増えました。Guitar用の15"ユニットもFULLBACKシリーズをラインナップしました。当社Dr.Musicは今回輸入契約を取りましたので新しいラインナップを店頭販売できる日が決まり次第ご案内致します。
次は社長繋がりで会場で再会した人や有名ミュージシャンも紹介します。
地元のミュージシャンのライブも凄かったです。
Deer Park Avenue:SanFrancisco出身のStephanieとSarahの姉妹デュオ。ポップロックグループとして大人気。今回もAUDIX MICROPHONEのブースとGibson/Epiphoneブースでほぼ毎日パフォーマンスしていました。
Friedman Amplificationとしてブースを出していたFriedman氏にお会いしました。マーシャル大好きなおじさん。
元GrooveTubesの創設者Aspen Pittman氏もブースを出していました。コンパクトTubePreを展示していました。EMINENCEのGaryとも何か相談していたようでした。
そしてBognerのJorgさんはMesse2013以来の再会。知る人ぞ知るアンプの達人です。
彼はBlues GuitaristのMichae Tashさん。Bad Influence Bandのギターで全米各地を回る人気です。
ZepparellaのベーシストAngeline SariesとギタリストのGretchen Menn。この美女二人には必ず会って帰らないとアメリカまで行った甲斐が無いというもの。
今年はこんな人とも知り合いました。HAMMONDの社長 Jon Hammond氏と一緒にギターを弾いていたJoe Bergerさん。Jon Hammond Funk Unitとしてセンターステージで演奏したり、CARVIN AUDIOやHAMMONDのブースなどで精力的に演奏していました。昨年末に先代の社長がオルガンのジャズプレーヤーをしていた話がきっかけで是非会いたいと意気投合しまして、ギターのJoeさんもDr.Musicの仕事にとても興味を持っていらっしゃいました。とにかく気さくで楽しいおじいちゃんでした。
イケメンでしょ? "Cool Guy"と言います。Jeff Campbellさんはまだ新人でカリフォルニア周辺で活動するシンガーソングライター。Megan Slankerdさんに紹介されたなかなかいい曲を歌うスイートボーイです。YouTubeで見ると意外とつまらないですが、ライブはカッコイイです。女の子には人気が出そうですね。
Anna SentinaはBOSSとCARVIN, DR stringsと契約したセクシーなベーシスト。その腕前は顎が外れそうなくらい激ウマ!! ハードコア系のバンドの曲も色っぽい顔でさりげなくバリバリ弾いてしまう程。
YouTubeで探してみてください。
この人が凄かった!! Michelle Mangione 写真を見てください。この人ギター弾きながら歌いながら足でドラム叩きます。しかもドラムソロも凄い!!こんなすごい人がカントリーミュージック界にはいるのかと驚いたひと時でした。 ![]() |
クリックするとYOUTUBEで見られます。 ![]() |
Breanna Kennedy![]() |
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Jessica Lynn![]() |
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アナハイムの天気は4日間とも晴れて金曜日は風が強かったのですが、日中の気温は27℃まで上がりビジネススーツでは暑くて汗をかく程でした。
いかがでしたでしょうか?それぞれの楽器を細かくチェックしたいところでしたが、今年も沢山の商品が日本にやってくるはずです。音楽のブームも楽器の進化もどんどん進んでいますので皆さんも乗り遅れないように、気になるものがあったら是非チェックしてみてくださいね。
ドクターミュージックも新たなお勧め品をこれからもご提案出来る様がんばります。
