修理工房で行った外装修理などの事例をご紹介しています。修理品は個人の所有物であり個人情報取り扱い上の理由により価格や日付、所有者の情報は掲載しておりません。 また、修理情報についても最新のものではありませんので同じ内容の修理であっても工程や仕上げはその時によって変わります。ここに紹介しているものはごく一例です。 外装修理に関するお問い合わせ |
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MATCHLESS DC-30 修理依頼:外装張り替え LUNASEA の INORAN氏が昔使用していた蛇柄のDC-30に出来る限り近いニュアンスにしたい。 元々はグレーの物でした。蛇柄(スネークスキン)のレザーは当社にも在庫があったのですが、INORAN氏の使用していたDC-30(当時2台並べてMesaBoogie12”x4キャビネットの上に積んであった)写真を拝見したところ、柄の色の違うということで幾つかのサンプルを取り寄せして同じ様な物を探しました。一番近かったのはパイソン柄のYELLOWでした。 |
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←元のグレーの時 | |
先ずはサンプル生地を使ってバックパネルを張り替えしました。 |
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スピーカーやコーナー、ハンドル、エンブレムなどのパーツを外します。 MATCHLESSの元のレザーは多数のタッカーで渕止めされていました。しかしドクターミュージックは違います。レザーを貼るのにタッカーは打ちません。接合部分も上から接着剤を塗ったりしません。 レザーを張り替えた後も継ぎ目や切り替えしは見えない様に処理します。 パイソン柄は大きな模様なので張り合わせや角、渕の柄目を揃えるのが難しいです。 天板の裏側はシールドシートを貼り直しました。ここもタッカーは使いません。 エンブレム、バックライトユニット、スピーカーを取り付けていきます。 フロントパネルの折り返し部分の切り込みもドクターミュージックの場合は切りません。 組み上がったらアンプの音出し確認とキャビネットのビリツキが出ていないか音量を上げてテストします。 随分見た目の雰囲気も変わりましたが、めちゃくちゃカッコよくなりました。 ドクターミュージックは外装張り替えも得意とする技術です。 貴方のアンプも外装を変えてみませんか? 世界に一つだけのオリジナルアンプになりますよ。 ご相談お待ちしてます。 |
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Mesa/Boogie 修理依頼: 搬送時の事故により左上角のキャビネット接合部分剥離 お預かりした時は既に天板と側板の接合部分が完全に剥がれた状態でした。 接合部分の接着とパテ埋め、天面から側板の方へ補強用のネジ45mm長を4本埋め込みます。表面は黒色のスクラブ塗装でしたので下地の上にスクラブを塗って乾いてから周辺と色合わせ修正をしました。塗装仕上げのボディを修復するのはかなり難しい作業になります。 同じ修復でも外装がレザー張りの方が接合部分の跡も見えなくなるので仕上げは楽です。 ボディ全体のスクラブ塗装を全て削って剥がします。表面を研磨して新しいレザーを張ります。 傾斜・ラウンド・折り込み部分の処理は高度な技を必要とします。生産時に吹き付け塗装された接着剤は湿気により浮いたり剥がれやすくなりますので張替えの時は綺麗に剥離する必要があります。 このレザーはFender '63 Brown Tolexです。 |
Fender TwinReverb 修理依頼: 全体的なメンテナンス ノイズや接触不良が多くサランネットも破れの為張替希望。 お預かりした時は音が殆ど出ない状態でした。まず外装から庫内のリバーブユニットとスピーカーを外してクリーニングします。アンプユニットを取り出してツマミやパネルをクリーニングします。 内部は電源コードの交換、INPUTとSPEAKER OUT、REVERB IN/OUT,F/SWのジャックを交換。 配線ボードの絶縁処理と漏電しやすいポイントの配線を絶縁処理します。 電解コンデンサは液漏れしていて、容量が抜けた状態になっていました。 真空管はすべて交換してバイアス調整をしました。 スピーカーの配線も張替てきれいになりました。 ノイズもなくなりクリアな音量が出るようになりました。サランネットも70年代中期のデザインと似たもので枠木も新しく制作して取付ました。 |
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